設計の流れ
サイモン君設計の流れは一体どうなるの?というお声に対して、私、サイモン君がお答えします。あっ、会話はあえて関西弁にしています(失礼があればごめんなさいネ)
お客様設計ってどんな感じで進める?
聞き取りシート?明かりのことも?
実施設計って?請負契約って?
中間検査?中間検査後の流れは?
- Q1: 設計ってどんな感じで進めていくん?どうしたらいいんでしょ?
- ハイ、そうやねぇ。まずはお客さんとのコミュニケーションから入っていきたいですねぇ。じゃどんな感じっていうと、要望なんかを聞き取る前に、どんな暮らしをしているかどんなお考えの持ち主さんなのか、そこからが始まりやと思いますよぉ。
- ふ~ん、そうなんやぁ。コミュニケーションかぁ。ちゃんとお化粧しとかなきゃね(笑)
- そうなんです。お互いを知る、これが大事やねぇ。だって長いつきあいになるし、波長が合わないといい家づくりやお店づくりは出来やんからねぇ。まずは色々お話して、お互いを知ることからかなぁ。
- 私は結構あっけらかんとしてるなぁ、子供はちょっとやんちゃかな。で、ダンナは釣りが好きやねぇ。家族全員でよくアウトドアしますよぉ。ちょくちょく行ってるなぁ・・。
- へぇ~そうなんですか、アウトドアに。それと釣り好き???ん~、それっていいかも。とまぁ、こんな風に家族のライフスタイルが最初に知りたいですね。ところで、ダンナさん、うちの事務所の釣り大会に参加する気ないっすか(笑)
- アハハハ、ダンナに言っときます。でも、楽しい設計になりそうな雰囲気やね。納得、なっとく!
- ハイ、おおきにです。じゃあ、本題にいきましょか。まずはどういうイメージで家づくりを考えているかですねェ。その聞き取りからはじめることになります。聞き取りシートに色々書いていくので。
- Q2: 聞き取りシート?なるほど、じゃあいっぱい要望を言おうっと。あれもこれも(笑)
- いいですよ、色々書いてください。その中からとにかくこれは譲れない、これは我慢できる、これはあってもなくてもいいという風な感じで、優先順位をつけていきましょう。
- そうやねェ、全部やっちゃったら予算がなんぼあっても足らんかもしれないし。わかりました!
- それをもとに、ファーストプランの作成を行います。スケッチ的な絵でお見せする場合が多いかなぁ。まず、間取り図、それと立面図(外観図)、あとはちょっとしたパースですね。時間のほうは約2週間といったところかなぁ。
- 自分で考えた案があるんですけど、そんなのも参考にしてくれるんかなぁ?
- いいですよぉ、是非見せてください。結構ヒントになったりするし、イメージが読み取れていいですね。勿論、僕独自のアイデアを満載してきますから、それとの融合ですね。
- じゃぁ色々考えよ。でもサイモンさんの案に気にいらなかったら?
- その時はもう一回考えを改めて再プレゼンです。それの繰り返しで数回のうちに多分決まります。で、煮詰まってくれば、今度は清書的な意味でコンピューターグラフィック(いわゆるCG)を提案です。かなりリアルに作るんで、分りやすいですわ。当然、仕上がり感も確認できますし。
- CGかぁ、見てみたいなぁ。
- 期待してください。納得度UPですから。そういった流れを経て、実施設計へ移っていきます。その前に、ライティングのプランも作成してきます。これはうちの事務所がお勧めするメーカーで大光電機というんですが、いい感じのプレゼン、してくれますよぉ。うんうん。
この付近で設計監理契約を締結契約金(着手金)のお支払い(総額の10%をお支払い)
- Q3: えっ、明かりのこともその段階で?落ち着く雰囲気がいいなぁ、じゃ任せます!
- 期待していてください!あっ、実施設計という言葉の前に、それまでの基本案検討の作業を基本設計っていうんです。図面も平面図・立面図・断面図・配置図・パースと書きますが、これだけではちゃんとした見積や工事そのものが出来ないんです。それが出来るようになる図面を描くのが実施設計っていう作業なんですよ。2~3ヶ月かかるかなぁ。
- キッチンとかはどうしましょ?これが一番こだわりたいんやねぇ。対面式がいいなぁ。
- ハイ、それもショールーム等へいっしょに見に入ってもらって、詳細に決めておきましょう。見てたら一日、あっという間に過ぎますよ。勿論オーダーキッチンもOKですけど。
- 行く、行く!ショールーム!ダンナも連れていきます!なんか楽しみやわぁ、うふふ。
- 百聞は一見にしかずやから、是非お勧めしますわ。他にも色々確認してください。
基本設計終了で2回目お支払い(総額の20%をお支払い)
- Q4: ところで実施設計って結構長いんですね。そんなにかかるんですか?
- かかるんですよぇ、なにせ図面の枚数でいったら60枚から多い場合で90枚近くなりますし。ひたすら書きまくる作業ですね。
- そうかぁ、設計料がそれなりの額になるのもなんとなく分るわぁ。でも早く書いてね、サイモンさん。
- ハイ、分ってます。がんばるヨォ。で、それが済めば建築確認申請書を提出します。建築確認申請というのは、その建物の計画内容が建築基準法やその他の関連法規に対して適性な計画になっているかというのを「確認」する作業ですね。これをおろせば、着工もOKなんです。
- 聞いたことあります、その申請の名前。結構時間がかかるみたいやねぇ。
- そうですね、かかりますね。でもこれがおりないと着工できないので、そこはじっくりやりましょう。で、それが済めば見積を依頼します。いわゆる入札ってやつですね。大体3~5社に図面を渡して、2~3週間の間で見積をします。
- 入札ってどんな感じでするのかなぁ?
- 日時を決めてうちの事務所へ業者さんに来ていただいて、その場で見積書を一斉に開くんです。で、一番安くしていただいた方が落札します。まぁ値段の開きやけどすごいときがありますよぉ。その開きがやっぱり設計事務所の関わる意味ですねぇ。多分設計料分くらいなら吸収しちゃいます。
実施設計終了で3回目お支払い(総額の40%をお支払い)
工事請負契約を締結(契約金のお支払い)
- Q5:請負契約って?
- 工事の金額が決まれば、あとは請負契約です。これもお支払いの回数等を事細かに記載します。その時に着工日をいつにするか、地鎮祭はいつにするか、そんな話もどんどんやっていきます。請負契約時には契約金のやり取りを行います。おおよそ、工事費の10~20%くらいかなぁ。おおむね、3~4回に分けて支払う形が多いですねぇ。
- なるほど~、ところで上棟式って最近はどんな感じでするんですか?
- 最近は結構簡素になってきました。お餅投げなんかはあんまり見かけやんなぁ。特に現場での打上げはほとんど見かけません。飲酒運転の問題がありからねぇ。でも、ご祝儀は案外出されてますね。これはその日の労をねぎらうという意味と、めでたい日だからでしょう。でもお客様の気持ちの話なんで、それはお任せします。
- めでたい日やからねぇ、朝からそわそわしちゃったりして・・。
- 上棟が終われば、あとはどんどん工事を進めます。色決めなんかもばんばんやっていきます。屋根の色、外壁の色、床の素材の確認、色などなど。結構忙しくなるよぉ。で、色々やっていよいよ完成ですけど、その途中ですが、中間検査を実施します。
上棟終了後に2回目のお支払い(請負契約への記載額)
造作終了後に3回目のお支払い(請負契約への記載額)
- Q7:中間検査後の流れは?
- 外部は勿論ですが、ある段階で大工さんの工事(造作工事)が終了します。ここからが最終の仕上げ工事に突入です。
- 大工さんの工事って一番肝心なところやし、一つの節目ってところなんやねぇ。
- そうですね。で、工事が終わった段階でもう一度検査があってこれを完了検査っていいます。勿論、僕自身がそれまでに現場に出向いて、色んなことを検査、確認したうえで、それに臨みます。それが監理っていう作業ですね。
- 監理・・・図面の通りに施工されているかどうかってことやねぇ。しっかり監理しておいてください。
- 大事な家を工事中にあずかるんやし、勿論気合を入れて監理しますよぉ。その監理の記録もキチンと書類にした上で最後に提出させていただきます。
- きっちりしてるんやなぁ、サイモンさんは。安心させてくださいね。
- ハイ、分りました。それで、最後は引渡しです。本式のカギを受け取ったり、機器類の説明を逐一受けたりと色んな作業を行います。そうそう、完成見学会をされるのであれば、引渡しの前にですね。自慢の家なんで、人に見てもらうのもいいコトやと思いますよぉ。
- う~ん、そうやなぁ。こだわって建てたしね。工事の代金もその後、支払うんですよね?
- そうやねぇ、あとは僕の設計料の残りですね。引渡しが終わればいよいよ引越しですけど、僕も言ってくれれば手伝っちゃいますけど(笑)でも、これからが本当の長いおつきあいやから、その後もいいパートナーでありたいですね。
- メンテもあるし、何かと電話しちゃうかも(笑) その時はまた遊びに来てくださいね。
- がってんダ!駆けつけますわ、ちょこちょこ顔をださせてもらいます(笑)
監理業務終了で最終回お支払い(総額の30%をお支払い)
工事終了後に最終回のお支払い(請負契約への記載額)