WEBオープンハウス
墨彩の町屋
OUTSIDE
建物を南東方向から見た構図です。BOX的な部分は玄関廻りにあたります。そして主屋根は瓦で葺きました。きりっと引き締まった印象を与えてくれます。和風モダンという条件で設計していますが、僕の得意とする分野です。花壇の植木も緑あり赤ありで、賑やかなイメージとなっています。
建物を東から真正面に見た構図です。クローズアップしたショットなので建物が間近に迫ってくるような印象があります。足もとの植え込みもしっかり根付いていました。デッキを囲うフェンスにはちょっとしたプランターを引っ掛けて緑を楽しまれているようです。
この住宅はコの字形の平面形をしていますが、その囲われた部分にはウッドデッキを設けています。いつもは木そのものを利用しますが、今回は人口ウッドを採用しました。木粉と樹脂の成形物です。腐らなくて色あせが少ないという理由で選択されました。メンテナンスが不要というのはありがたいですね。でもちょっとコストがかかるので、そこが今後の課題でしょう。
玄関廻りの詳細です。ポーチのタイルを意識的に張り分けました。ドアのデザインは太い縦格子タイプを選択しています。玄関廻りにちょっとした鉢植えがあると、気持ちがなごむものです。緑っていいものですね。
庭廻りの詳細です。排水用のマンホールに大黒天がデザインされた瓦をのせています。遊び心がただよってきます。レンガを砕いた砂利と芝生の色分けもそんな遊び心の一環です。
INSIDE
玄関収納はロの字形の家具を取り付けました。色合いはダークブラウン、やはり空間が引き締まります。収納力もたっぷりで重宝されているようです。天井にはダウンライトを並列させて光のかたまりを落とすように工夫しています。
リビングから玄関方向を見た構図です。規則正しく並べられた格子壁がリビング空間のメインの引き立て役です。和のデザインで多用される格子、なぜか日本人の心にすっと入ってきます。それを受け入れるDNAがあるのかもしれません。
格子壁を真正面に見た構図です。リビングはこの写真でも分るように吹抜空間となっています。格子壁に囲われた部分は実は2階へ通じる階段となっていますが、その一つ奥まった壁にも格子を配置しています。それが天井に突き刺さり隙間から光が漏れています。和の空間で大事な陰影感を演出することが出来ました。
リビングの吹抜には2本の梁がかかっています。勿論構造材としても役立っている梁です。東面の壁の上部には横長のハイサイドライトを設けました。風と光を空間の奥まで送る装置となっています。
テレビボードは造付としました。天井との間に少し隙間がありますが、間接照明を仕込んでいます。夜のシーンではほんのりとした光を放ってくれます。
吹抜をダイレクトに見下ろした構図です。天井から吊り下げられた照明器具はちょっとした雲のようなコンセプトでデザインされています。壁のブラケット照明もこの空間には欠かせないアイテムとなっています。
2階のホールから階段廻りを見た構図です。格子をすり抜ける光の筋がやはり印象的です。手摺を兼ねる腰壁には正方形の開口部を整然と配置しています。格子のリズム感と呼応させる意味で採用しました。
2階ホールの詳細です。いつも思うのですが、奥行きの感じられる空間デザインが大事です。そんなことに建築家はこだわり設計を行っています。
この家に唯一存在する和室を障子越しに見た構図です。リビングと一体で利用できるようにしています。縁なし畳を敷き詰め、壁は明るめの土色に塗りました。奥側に見える窓はちょっとした出窓にしています。飾り棚としても役立っているようです。
格子壁をクローズアップして撮影しました。緊迫感があっていいですねとお客様の声です。単純な壁で終わらせてしまっていてはそういった声も聞くことが出来ませんでした。
階段を見下ろした構図です。コーナーに取り付けたブラケット照明が光のかたまりを放出しています。
吹抜をダイレクトに見下ろした構図です。ハイサイドライト(履き出し窓の上部にある横長窓)からの光の回り込み具合が確認出来ます。
システムキッチンの詳細です。今回はパナソニック電工を採用しました。カウンターの腰壁を若干高くすることで手物の汚れ物を出来るだけ見せないようにしています。
キッチンの収納キャビネットの詳細で。カウンター形収納を併用しました。細長い横スリットの窓を設けてキッチンでの作業に過不足のない採光を考えました。
洗面所に取り付けた壁面収納です。バスタオルや着替えなどのあまり奥行きを必要としないものを仕舞いこむ収納です。適材適所で収納のデザインや形が変わります。
いかがでしたか?WEB版OPEN HOUSEは。
実際に建物を見学するほうがより理解を深められるのですが、既に住まわれているお家ばかりなので、あえてこの方式とさせていただきました。でも、お時間をいただければクライアントの方にご見学をお願いすることも全く不可能ではありません。
また外観だけならばいつでもご案内させていただきます。
百聞は一見にしかず。実物をみて何かを感じ取ってもらえれば、それが一番いいことかもしれませんね。