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WEBオープンハウス

NEXTの家

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OUTSIDE

道路から見たNEXTの家の全景です。ちなみに敷地の南側に道路があります。手前に見えるコンクリートブロックの塀は、以前うちの事務所で設計させていただいた神郷寺の家の工事の際に積み上げたものです。そうなんです、実は神郷寺の家がある敷地内にNEXTの家は建築されました。それと写真にはあまり写っていませんが、敷地の周辺には広大な田園風景が広がっています。自然豊かな環境の中でこの住宅は建てられました。


道路から少しだけ敷地内に入って見上げたNEXTの家の全景です。白と黒の配色が印象的です。化粧梁には対候性に非常に優れた塗料を塗りこんでいます。ABC商会というメーカーのワイティプルーフという塗料を使いました。また、外壁に白を採用したので汚れ防止という観点から「光触媒塗装」を施こしています。窓の際付近でよく見かける筋状の汚れなども発生しづらくなっています。少しコストがかかりますが冴えた白を長年味わうためには、正しい選択だったと思っています。


NEXTの家のコンセプトはシンプルモダン。シャープなラインでデザインするということもあり、屋根の形状は片流を採用しています。屋根そのものはガルバリウム鋼板で葺きましたが3寸勾配としています。随所で深い軒をかけています。特に玄関は軒が深くかかっていないと、雨天のときなどには困ってしまいます。和歌山の気候風土から考えると、軒を深くかけるのはある意味当然かもしれません。


南側の庭から見たショットです。幾何学なグリッドで分割されたデザインを採用しています。建物中央部の1階の4枚引違サッシはいわゆるフルオープン式の開口部で、トステムのオープンウィンというサッシを採用しています。庭からウッドデッキへは3ステップで昇降できるようにしています。ステップに腰をかけて庭を眺めるのも、ある意味格別な時間かもしれません。


デッキへ出る開口部の付近には深い軒がかかっています。雨だけでなく陽射しのコントロールにも一役かっています。それからウッドデッキには「セランガンバツ」という南洋材を用いました。若干コストはかかりますが、対候性に優れた材料として一押しです。


オープンウィンを開け放ったショットです。さすがに開放感があって気持ちのいい光景です。そうそう、全面開放したときでも、当然網戸は閉められます。写真の右側にある横格子の奥は坪庭になっています。浴室から楽しむ庭というコンセプトで設計しています。


格子壁を見上げた構図。ちなみに格子は米杉を採用しています。これも対候性の高い材種です。勿論塗装による保護も行っています。


NEXTの家の玄関廻りです。ドアの周囲にはINAXのタイルを張っていますが、細身のボーダータイルがすっきり感があって、なかなか好印象です。玄関ポーチの土間タイルは黒を基調に選択しました。落ち着きがあっていい感じです。これもINAXのタイルを採用しています。


玄関ドアのデザインです。うちの事務所のロゴに似ています(笑)、シンプルなデザインが気に入っています。


玄関廻りの外壁に採用したタイルの詳細です。色合いもそうですが、目地とのコンビネーションがいい感じです。


夕暮れ間際のショットです。空の青みが特に際立って、美しいと思う瞬間です。この見上げのプロポーションがなかなかシャープで気に入っています。


これも夕暮れ間際のショットです。写真の奥にある黒い外壁を足元からライトアップしています。デッキに照明器具を埋め込みました。こういったライティング計画は僕の発案もありますが、何かといつも協力を仰いでいる照明器具メーカーの大光電機さんとのコラボで進めていきました。ライティングスタッフの方々のユニークな発想や提案がより快適な建築空間を演出してくれます。


坪庭を囲う横格子の壁を真正面から見たショットです。落ち着いた木の風合いと外壁の黒がマッチングしていて好きな構図の一つです。格子壁の高さと背後に見える建物本体の高さのバランスにも気を配っています。


家の東側に雨天のときのための物干場を設けていますが、格子壁の横を通って行き来します。それと格子壁はL型に囲った形状になっていますが、内部へ入るドアを格子壁そのままのデザインで作りこんでいます。ドアの取手が見えますよね。


格子壁の内側です。竣工当時の写真なので、まだ植栽等はきっちり整っていませんが、壁に引っ掛けるタイプのプランターやアイビーなどの壁をはうような植物でもOK。施主さんが独自で楽しんでもらえたらと考え作らせていただきました。


INSIDE

玄関ドアを開けると真っ先に目に入る光景がこのショットです。屋根の勾配を利用してその分天井を高くし、ちょっとした吹抜空間にしています。伸びやかな空間はやっぱり気持ちがいいものです。それから正面の背丈ほどもある大きいFIX窓からは遠くの山並みが望めます。自然をなるべく感じさせる工夫が必要だと日頃から思っています。


玄関ホールに上がってドア廻りを見た構図です。ほとんどの壁がシックイ仕上げとなっているのですが、この面だけ細身のボーダータイルを一面に張りました。黒っぽい色合いのタイルですが、引き締まった印象でいい感じに仕上がりました。それからドア上部にはちょっとした間接照明を施しています。回り込む光の感触が美しく、空間全体を柔らかくコーディネートしてくれています。照明計画ってそんな意味からも非常に重要ですね。


オリジナルデザインの玄関収納です。玄関ドアに使われているデザイン(うちの事務所のロゴにも合わせて・・笑)を収納の扉にも転用しています。ちょっとしたことが新鮮さを感じさせてくれます。それと使い勝手の点から全ての扉を引き戸形式にしています。ボリューム的にも機能面でも俄然OKです。


玄関ホールからリビングへ通じる短い廊下です。右手の壁にはピクチャーレールを供えつけて、絵などを飾れるようにしています。腰の高さのあたりには小物用の飾り棚も設けています。また左側に見える引違の扉は階段下を利用した収納スペースのためのものです。建物のあちこちに色んな形でそのような収納スペースを設けています。それから天井のダウンライトはあえて壁際に寄せています。これは壁をダイレクトに照らしながら、光を拡散させることと、飾った絵などをより映えるようにするための提案です。


LDKの入口付近から玄関ホールを見た構図です。天井高さいっぱいの木製引戸を取り付けています。ガラス面には横向きの格子を組み込んでデザインしています。既製品も便利でいいのですが、オーダーの良さを出来るだけ感じていただければなァと日頃から心骨を注いでいます。


LDKに入るとすぐ正面にダイニングキッチンのスペースが目に入ります。WORKSでもご紹介させていただいていますが、トステム設計コンテストで銀賞を受賞したことの原点そのものです。トステムのクレディアというシリーズでステップアップ対面型システムキッチンを採用しています。長さは2400mm、勿論オール電化としました。背面には同シリーズの収納キャビネットも余すところなく設置しています。4500mmというかなりロングな収納スペースを確保しましたが、そのうちの5分の3はカウンター型収納とし、上部には大きい開口部を設置。敷地の北側に広がる田園風景や山並みをいながらにして満喫できるような配慮を行なっています。ゆったりした景色を見ながら食事がとれるというのは、なかなかいいものです。建築家は空間を考える際、色んなことを考慮に入れますが、特に今回のケースでは敷地の特性もあって南北に貫くLDKというスタイルにこだわりました。


キッチンに立ってリビングのある南側を見た構図です。リビングの延長としてウッドデッキが続いています。東側の壁は大型テレビを備えつけ、全面にわたり大きな収納家具を設置しています。これもオーダーで手配しました。リビング単体の帖数は10帖大となり、LDK全体でみるとと21帖となります。リビングとDKの境に列柱を設けていますが、いい意味でエリアの区別をつけてくれています。濃色に見える天井には杉板を張りました。自然素材の風合いの良さをクライアントに提案させていただいています。そうそう、床は今回、栗のフローリングを用いました。もともと無塗装だったのを現場で丁寧に塗って仕上ています。また壁の仕上げにはシックイを用いました。


リビングの東側を見た構図です。壁面収納の状態やキッチンとの関連性がよく分かります。またデッキとのつながりもバリアフリーで行っていることが確認できると思います。オープンウィンというサッシをフルオープンにした上で撮影しています。風が抜けていくのが心地いいとお客様もお気に入りのようです。


リビングと4枚引違の建具で区切られた板間です。設計の最初の頃は畳でということでしたが、最終的にはフローリングを張って仕上げました。6帖台のスペースとなっています。南側に見えるサッシは床面に下端を合わせて、部屋の重心を低く見せる配慮としました。本来ならここも掃き出し窓かもしれませんが、あえてそういった形状や高さにしています。落ち着いた空間に仕上がりました。


キッチンの背面にある窓の詳細です。少し斜め抜きの構図ですが、田園風景や遠くの山並みが望めます。またおしゃれなペンダント型の照明器具が効果的なシーンの演出に一役かってくれています。どんなものにも言えることですが、センスって大事だなと思います。大光電機さんのライティングスタッフの提案には、ホント毎回光るものがあります。


キッチンの東側に隣接する家事室。カウンターを造付としています。ミシンなどをよく使われるとのことで、家事室を別室で設けました。勿論そればかりではなく多用途に使っていくとのことで、あると重宝するのがこういったスペースかもしれませんね。広さとしては3帖となっています。


キッチンからすぐ近くの場所に洗面所を設けていますが、ここにも一工夫している場所があります。洗面台は長さで1200mm。その両脇に造付の収納スペースを設けました。その一つに洗濯機が格納されています。アメニティ空間を引き立てるのに、出来れば見えなくてすましたいのが案外洗濯機かもしれないので、ここではそれを実践しています。ドラム式の洗濯機って結構かさばりますがそれもキッチリ格納です。ちょっとした工夫で面白い空間に仕上がるものです。


浴室はユニットバスとしました。トステムのプレシオを採用しています。窓から坪庭が見えますが、どんな庭で楽しむのかはお客様にこの際、まかせてみました。一日の疲れをいやす空間だからこそリラックスできる仕掛けがほしいですね。


NEXTの家の唯一の和室です。6帖大となっていますが、従来からよくある木そのままの色で仕上るのではなく柱や天井など、あえて濃色に仕上ました。昔どこかで見たかなというイメージで作りこんでいます。落ち着いていて、尚且つすごく引き締まった印象があります。天井は杉板、壁はシックイを使っています。


和室にある床の間を真正面から見た構図です。床の間というと格式を重んじますが、部屋のコンセプトからするとちょっとそうではないので、あくまでシンプルな姿で設計しています。木の色がどこか懐かしい感じがしてほっとするような空間になりました。


2階の廊下ですが、左側に鏡を全面にはった可動式の扉が存在します。普段はお出かけ前の姿見として活躍しています。同時にこの扉の裏側には洗面台が隠されています。人目にさらしたくないものは進んで隠しましょう(笑)


寝室の天井にはちょっとしたスリットを刻んでいます。天井の仕上げ色の切り替えと、照明器具を直接目にふれせないためです。リズム感のある天井となりました。


子供室(2)のロフトから見下ろした構図です。屋根勾配をそのまま利用しているのでボリュームたっぷりの空間となりました。開放感があって気持ちがいいですねェ。伸びやかな心をはぐくんでいってほしいと思っています。


書斎のデスク廻りを見た構図です。これも造付でした。デスクを別途購入するかどうかを最初の頃に、相談させていただきましたが、いっそのことなので造付でと。窓はイスに座ったときのことを想定して高さや位置を調整しています。この部屋からも遠くの山並みが望めます。


書斎の本棚ですが、これも造付としました。オープンな棚、扉のある棚を適宜設けています。





いかがでしたか?WEB版OPEN HOUSEは。

実際に建物を見学するほうがより理解を深められるのですが、既に住まわれているお家ばかりなので、あえてこの方式とさせていただきました。でも、お時間をいただければクライアントの方にご見学をお願いすることも全く不可能ではありません。

また外観だけならばいつでもご案内させていただきます。

百聞は一見にしかず。実物をみて何かを感じ取ってもらえれば、それが一番いいことかもしれませんね。

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