光籠の家
CONCEPT
気付かないうちに光の閉ざされた居住空間となっていた住宅をリノベーション。
庭木の長年による成長が窓を覆い、リビングはまさにうっそうとした空間に変貌。これらの問題点を全面的に克服し、新しい住空間を提供しました。外構の塀を撤去、風合いを楽しむがごとく木柵を再構築。玄関には深い奥行をもつ土間を設け、掛け軸の文字も印象強く。この住宅の大きなテーマ、それは影の奥行きを感じる光を演出すること。透過するボード素材で作られた障子がリビング廻りや寝室廻りに。住まうことを楽しく感じるのはそんな印象的空間があってこそ。キッチンはご夫婦が楽しく共同で料理が作れるようアイランドに。また、リビングには薪ストーブを置き、団欒の名脇役に。
以前の住宅ではひっそりと眠っていたピアノ、専用のホールに堂々と鎮座させ出番を待っています。2階フリーホールと寝室の間には光透過素材による障子を建て込み、可変性のある空間としています。
また、寝室とリビングは吹抜を介してつながっていますが、ここにも光透過素材による障子を建て込み、それが光籠となり豊かな表情を空間に与えています。
コメント
- こだわりを随所にちりばめています。毎日の入浴が楽しみになる浴室・休日におしゃべりを楽しむデッキ・木が醸し出す豊かな表情・適材適所に配置された収納等々。
基本データ
- 建 設 地:和歌山県和歌山市小雑賀
- 構造・規模:木造(在来工法)・2階建
- 1階床面積:100.41㎡ (改修対象1階床面積: 69.19㎡)
- 2階床面積: 67.23㎡ (改修対象2階床面積: 53.78㎡)
- 延べ床面積:167.64㎡ (改修対象延べ床面積:122.97㎡)