田辺警察署富里駐在所
コンセプト
- 和歌山県警本部発注の公共施設新築プロジェクトである「田辺警察署富里駐在所」の設計を、私たちの事務所が担当。地域における安心・安全の拠点であることを最大のコンセプトとしながら、皆さまに親しまれ頼りにされる駐在所であることを目指しました。
コメント
- 旧大塔村で現在は田辺市となる今回の敷地に富里駐在所が新築されました。すぐ近くに富里温泉乙女の湯などがあり、国道371号にも面しているためとても分かりやすい建物です。コンセプトにもある通り、駐在所や交番は地域の安心・安全の拠点ですから、その機能を第1優先にしながらプランやトータルとしてのデザインをまとめました。ちなみに駐在所は警察官がそこに直接住まわれながら勤務される施設であり、交番とは少し異なります。構造は木造の在来工法、敷地にゆとりがあったため平屋としました。国道側から見える面がファサードとなり、切妻屋根から片流の屋根が「すっ」とのびる外観デザインとしました。リズム感よくシンプルな印象を与えてくれています。駐在所棟以外にもカーポートやフェンスなど、付帯物がいろいろある中、存在感を十分示せた仕上がりになっていると思っています。地域の皆様から親しまれ、頼りにされる施設であってほしいですね。
基本データ
- 施設所在地:和歌山県田辺市下川下
- 延べ床面積:89.8㎡(駐在所棟)