県民文化会館立体駐車場~トイレ改修
コンセプト
- 和歌山県発注の公共施設改修プロジェクトである「県民文化会館立体駐車場~トイレ改修」の設計ですが、私たちの事務所が担当。快適・安全、そしてより衛生的であることをコンセプトにし、これまでの既設トイレを全面改修。多くの人々に親しまれ、利用していただけるトイレ環境を目指しました。
コメント
- 立体駐車場1階エレベーターホール脇に既設トイレがありました。入口はそのホールからのみで、設置されている衛生機器は室手前側に小便器1台と手洗器2台、室奥側の多目的トイレに洋式便器が1台のみです。ゆえに多くても2名が同時に利用できる程度で、特に女性にとっては大変使いづらい環境でした。今回の改修ではトイレの絶対面積は変えない中、多目的トイレ・男子トイレ及び女子トイレをそれぞれ独立して設けることが設計上の課題でした。その場合、各トイレの入口をどこに設置するかですが、多目的トイレは従前と変わらずエレベーターホール脇に設け、車イス利用時にも快適さを損なわないよう2連動式の片引戸とし、内部寸法も可能な限りゆとりを持たせながら、オストメイト対応トイレも完備しました。問題は男子トイレと女子トイレの入口です。まず、エレベータ横の駐車場に続く連絡路を通り裏手へ廻り込みます。そして車路にそって設けられていた既設スロープを改修し、かつ既設トイレの背面であった壁も改修することで新たなアプローチ動線を作りだしました。これにて各トイレ単独の入口が確保され、安心感をもって利用できる環境としています。女子トイレには洗浄便座付洋式便器と手洗器、男子トイレにも洗浄便座付洋式便器と手洗器に、プラス小便器併設。当然のことですが全トイレとも手摺付です。多くの人々に親しまれ、利用していただけるトイレであってほしいものです。
基本データ
- 施設所在地:和歌山県和歌山市湊通丁北一丁目
- 改修床面積:10.8㎡