ひまわり団地2号館・3号館(屋上防水等改修)
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- 2013年の1 号館に引き続き、努力の甲斐あって御坊市の市営住宅であるひまわり団地2号館・3号館屋上防水等改修工事の設計監理をさせていただきました。前回の1号館同様、経年変化による屋上防水等の劣化が顕著で全面改修を行いました。改修のキーワードは長寿命化、官民問わず現代における建築の世界の共通語です。まず劣化の状況は改修前フォトにある通りで、とても防水材としての役目を果たしているとは思えない状況です。これを全面撤去し改質アスファルトルーフィングシートトーチ工法を採用しました。また屋根面の防水長寿命化なので断熱工法としています。ちなみに断熱材の厚さは50mm、改正省エネ基準にその根拠を見出しています。防水材としては具体的には東洋ゴム化工のトーヨーハイパートーチ工法を採用しました。溶融窯を使わない本格的なアスファルト防水で、優れた施工性、省エネ性、経済性、水密性、下地追従性そして耐久性を持ち備えた工法です。勿論前回の工法同様、単層ではなく2層のシートにより防水層を構築、安全性を高めています。施工中フォトでは、着手から最終工程までをドキュメント的にご紹介しています。特に施工中_03や04では下地の劣化具合が如実に確認できますが、当然適切に全面補修です。その後メインのハイパートーチ工法を仕様手順にのっとり施工、細部の検証もしっかり行いました。建物はメンテナンス次第でどのようにも変わりゆくもの、息の長い建築でありたいですね。
基本データ
- 建 設 地:和歌山県御坊市
- 構造・規模:壁式鉄筋コンクリート造(4階建)
- 改修設計対象:屋上防水等
- 改修対象面積:234.30㎡(2号館) 253.80㎡(3号館)